【バク転への道 3】壁倒立で倒立の感覚をつかむ

【※※※初めに※※※】
このサイトでは超初心者向けにバク転を習得していくまでの過程を説明していますが、
100%怪我をしないということはありません。
実際にやってみようと思う方は、安全には十分に配慮して臨んでください。
万一、怪我をしたとしても当サイトは責任を負うことはできません。
どうしても、という方はATOTのメンバーになっていただけたら、より安全にできるようにアドバイスもできる『オンライン練習』も可能です。

バク転をしようと思うと、その過程に一瞬『倒立(逆立ち)』のフォームが入ります。
厳密に、倒立ができる必要はないのですが、「頭を地面に着けないように手を着く」という感覚は知っておく必要があります。

バク転にたどり着く前には「後転倒立」を経由したいのですが、後転「倒立」なので、倒立の感覚がわからないとなかなか難しかったりします。

さて、今回の「壁倒立」ですが、文字通り壁に向かって倒立をすることです。
小学生のとき組体操で
「一人が倒立をして、もう一人が足を支える」
という技をしたことがある人も多いと思います。

相手を信頼できず、なかなか相手が支えられるところもまで足を上げることができなかった人もいると思います。(結構怖いですよね)
それが繰り返されると申し訳ない気持ちになって、思い切って足を振り上げたら、そのまま倒立浴びせ蹴りを相手の顔面に炸裂させてしまって、さらに申し訳ない気持ちになった人も何人かいるでしょう。

ああ、あの時のトラウマが!!

という方、是非、これを機会にトラウマの克服の仕方を身に付けていきましょう。

【壁倒立で気を付けるポイント】
1、手のひらの着き方
2、肘を伸ばす感覚
3、視線の位置
4、足の位置(の感覚)

それでは、順番に解説していきましょう。
1、手のひらの着き方
手の着き方は、狭すぎても広すぎてもいけません。
肩幅くらいが良いと思います。
そして、手のひらでしっかりと地面を支えるという感覚を覚えてください。
手のひら→手首→肘→肩
とまっすぐ地面に向かって一直線にそろえていくと、長時間の倒立もできます。
腕立て伏せがあまりできな人でもここがしっかりできていれば、数秒は倒立ができます。(あまり無理しないでくださいね)

2、肘を伸ばす感覚
次に肘をしっかり伸ばしましょう。
これ、意識していないと曲がりがちで、肘が曲がってしまうと、負荷が強くなるので倒立が保てません。
倒立が保てないと、バク転で一瞬とはいえ両手だけで全身+勢いを支えることは大きな恐怖になります。
私もバク転をしている最初のころは、いつも肘が曲がっていて、両手と頭を地面についてバク転していました。(もちろんエバーマットの上で)
最初はこの手の着き方を意識しながら、少しずつ足を上げていく練習をすると良いでしょう。
足の上げ方もポイント
・片足上げる→もう一方の足を上げて一瞬揃える
・片足ずつ降ろす
この「片足ずつ降ろす」というのは、怪我防止のために是非意識して欲しいことです。
両足同時に「ダーンッ!!」と降ろす人もたくさんいますが、意外とこれも膝や腰の負担になります。

そして、これを繰り返し行って、少しずつ足を上げられる高さを上げていきましょう。

3、視線の位置
バク転に限らず、あらゆる技、あらゆるスポーツに大事なのは視線です。
このときに視線は、両手の間にしっかりと定めましょう。
バク転は極端な言い方をすると、
「ずっと手の間を見続ける」
ことがとても重要です。
これができれば、地面も見れるし、首もしっかり返すことができます。

4、足の位置(の感覚)
足の位置の感覚。
実際に倒立を始めてみると、
「自分の足がどのくらいの位置にあるかわからない」
と思うことがありませんか?

自分ではだいぶ上げたつもりだったのに、
動画を見てみると、壁まで全然届いて無かった
なんてこともあります。

身体の感覚を覚えて、動画を見てを繰り返して、
自分の身体の感覚と実際の動きを少しずつ一致させていきましょう。
自分の身体を自分の思い通りにコントロールできることは、
今後やっていくバク転以外の多くの技で必要な感覚です。
是非身に付けておきたいところです。

また、このストレス社会において、自分の身体を自分の思い通りにコントロールできることはとても有利なことになります。
この話は別路線でかなり深くなっていきますので、また別のところでお話ししましょう。

壁倒立、できる方は簡単にやってしまいますが、
恐怖を感じやすい人は躓くところでもあると思います。
肘を曲げさえしなければ変な怪我をすることは無いと思いますが、
横に倒れたりすることもあると思いますので、
十分に広いスペースを用意してやっていきましょう。

みなさんの健康で安全で、そして楽しいアクロバット生活になることを願っております。