【バク転への道 2】後転

このカテゴリー『【超初心者】バク転への道』は、本当に器械体操がまったくできませんよ、という人を対象に連載していきます。

私が実際に子どもたちにバク転を教えるときの手順としても指導済みです。

それでは、第一回いってみましょう。

タイトルの通り、まずは「後転」をマスターします。
後転とは、しゃがんだ状態(お尻を浮かせていることが大事)で、後ろに転がり、
また、同じ姿勢に戻ってくる器械体操の前転の次にやると思われる技です。

「そのぐらいできるよ~」
という人も多いかもしれませんが、大人だったら意外とできない人もいます。

もう、そんな人でもバク転ができるようになれるんだ、と思ってもらえたらと思います。

【後転のポイント】
1、後ろに転がるときに勢いを殺さない
2、後ろに転がるときに胸と膝が離れないようにする
3、手の平をしっかりと地面につく
4、回った後は、膝をつかないようにする

順にやっていきましょう。
1、後ろに転がるときに勢いを殺さない
筋トレでたまにやるのですが、「ゆっくり後転」はかなり難しいです。
相当な筋力が必要です。
勢いがあるから回れます。
試しに体育座り(お尻を地面に着いた)状態から後転してみてください。
結構難しいですよ。

もしかしたら、最初は後ろに転がるのが怖いという人もいるかもしれませんので、
柔らかい布団の上などで、
後ろに転がる→戻る
を慣れるまで繰り返しても良いと思います。

2、後ろに転がるときに胸と膝が離れないようにする
胸と膝が離れてしまうと、背中が先に地面に着いてしまいます。
背中を丸めることによって、タイヤのように勢いで回っていけるのですが、
背中が面で地面に接地してしまうと、四角いタイヤのようになってしまい(もはやタイヤではない)、回転が止まってしまいます。
後ろに転がりながら、胸と膝を離れないようにするためには、ある程度の腹筋が必要です。
もし、どうしても難しい場合は、腹筋をトレーニングメニューに組み込みましょう!

3、手の平をしっかりと地面につく
とにかく後転の最大のポイントは「如何に勢いを殺さないか」です。
手の付き方が悪いと、勢いが殺されていまし、そこから横にずれたりしてしまうこともあります。
子どもたちはまずここで躓くことも多いようです。
手の着き方が少しくらいおかしくても、勢いが殺されなければ後転はできますが、
この後「後転倒立」をしていかなければならないので、
手はしっかりと地面に着けるようになっておきましょう。
慣れてきたら、最後に起きるときに地面を手で押し返すようにしてみるのも良いです。

4、回った後は、膝をつかないようにする
器械体操は、身体の隅々まで意識して全身をコントロールするとても繊細なコントロールが必要な運動です。
勢いで回って、あとはなすがままになっていると、後転の終わりに正座のような形になってしまう人もいます。
最後の足先で着地するところまで、しっかりと集中してできるようになりましょう

今回とりあえず文章だけで説明しています。

これは、ある意味私の挑戦でもあり、オンラインでのアドバイスは基本的に文章が多めです。
難しい技になってくると動画や画像付きで解説もしますが、
文章での表現などに慣れておくと、その後の練習がスムーズになります。

わかりにくい文章などありましたら、遠慮なくコメントやお問い合わせをしていただけたらと思います。

後転ができたら次は「後転倒立」です。

と、言いたいところですが、いろんな子どもたちを指導していて、
後転→後転倒立
は、かなりハードルが高かったようなので、
間に
・壁倒立
・倒立前転
を挟みます。