ATOT(アクロバット・テコンドー・オンライン・チーム)が基本の動きとしているのは、テコンドーの蹴り技です。
蹴りってできるとカッコいいですよね。
しかも足は手の3倍の力ということで、使えるに越したことはありません。
もちろん私はテコンドーの試合以外で人を蹴ったことが無いので、実際にどのくらい強力なのかはわかりません。
ただ、練習で防具の上から受けてもらったとき、
「あ、これ人を蹴ったらだめだな。特に顔蹴ったら絶対ダメなやつだ」
と感じるくらいの威力があります。
試合のときは、構えて動きながらなので、そこまで大きなダメージになることはありませんが、
試合以外では使うことは避けたいですね。
さて、それほどの威力を誇る蹴り技ですが、
「いや~、私は身体が固いから・・・」
と自信が無い人もいると思います。
そんな人はまずフォームから真似していきましょう。
始める前に、ひとつだけ先に言っておきます。
「蹴りは、ゆっくりやるのは超難しいです。」
ゆっくり蹴り技を出すのは、
筋力、柔軟性、両方において、かなり高い資質が必要です。
しかし、身体が固い人でも一瞬だけなあら足は上がります。
ただ、超初心者は、その一瞬で軸足を持っていかれてしまい、しりもちを付いてしまう羽目になりますので、お気をつけください。
まずは、一番最初の蹴り技「アプチャギ(前蹴り)」からやってみましょう。
1、蹴り足を後ろに引き、半身になって構える
2、蹴り足の膝をまっすぐ上げる。(腿上げの要領で)
3、膝から下を屈伸の要領で伸ばす
4、伸ばし切った足を引いて、そのまま前に降ろす
これがアプチャギの動きです。
身体が固いという人でも、膝を腰の位置まで上げることはできると思います。
あとは、膝を上げた勢いを殺さずに膝から下を伸ばすだけです。
力を入れず、リラックスしながらやってみてください。
ここで、ワンポイント!
私はテコンドーを初心者に教えているときに、センスがあるか無いかをある部分を見て判断しています。
それは、軸足の動きです。
軸足は、蹴り足の反対の足で、地に着いている足になります。
この足が、上記の
2、蹴り足の膝をまっすぐ上げる
のときに、ちょっと回す(捻る)かどうかを見ます。
やってみるとわかると思いますが、
アプチャギの4で足を降ろすときに、少し前に歩き出しそうな変な降ろし方になっていたり、降ろし難さを感じたりすることがあると思います。
しかし、軸足を少し回転させることによって、無理なく綺麗な立ち方で下せるようになります。
蹴り足の動きに合わせて、自然に軸足を動かせる人は、身体の感覚のセンスがあるな、と思います。
これは、特にネリョチャギ(踵落とし)をするときに、顕著に見た目に現れます。
なので、
1、蹴り足を後ろに引き、半身になって構える
2、蹴り足の膝をまっすぐ上げながら軸足を回す。
3、膝から下を屈伸の要領で伸ばす
4、伸ばし切った足を引いて、そのまま前に降ろす
をご自宅でも練習していると良いかなと思います。
リラックスしてこの動きを繰り返すと、動的ストレッチにもなるのでお勧めです。
よくテコンドーの大会前にはこの動きで動的ストレッチをしていました。
いずれお話すると思いますが、
今回お伝えした動きができるだけで、他の蹴り技
・トルリョチャギ(廻し蹴り)
・ネリョチャギ(踵落とし)
・ヨプチャギ(横蹴り)
は半分できたも同然です。
頑張っていきましょう!
それでは、また次回、お楽しみに!