皆さんは『アクロバット』という言葉をご存じでしょうか?
アクロバットとは『バク転』や『バク宙』などをはじめとする、空中へ飛び上がり変幻自在に回転する曲芸のような体術です。
『パルクール』、『エクストリームマーシャルアーツ』、『トリッキング』、『フリーランニング』など様々なスポーツでも必要とされる技術です。
男性なら誰もが一度は考えたことがあると思います。
「バク転できたらカッコ良いだろうな」
もしかしたら女性でもそう思うことはあると思います。
「私もバク転ができたら、アニメのあのアクションを真似してみたいのに!」
「コスプレしてアクロバットできたら映えるだろうな」
「特技はバク転です!と言えたらちょっとカッコいいだろうな。」
などなど、様々な妄想をすることもあるでしょう。
しかし、実際は
「できる気がしないし」
「練習してみたいけど、怖いし」
「どうやってそういう練習をしたら良いかわからない」
「やってる人みたいに、芝生で練習なんてとてもできない」
「練習している姿を見られるのが恥ずかしい」
「そもそも、そんなことできるようになっても人生では何の役にも立たないし、ハイリスク、ローリターンだ。」
などなど、実際にやってみようと思うとハードルがかなり高いと思います。
そんなハードルをぐっと下げることができたらと思います。
ご挨拶が遅れました。
初めまして、アクロバット・テコンドー・オンラインチーム、代表のYUです。
私が初めてアクロバットと出会ったのは21歳のときでした。
それまでは、映画でジャッキーチェンがやっているのを見るくらいで、
「やりたいけど、練習の仕方もわからないし、やり方もわからないし、怖いし、今更初めてもできないだろうな・・・」
と考えていました。
そのときの私はジャッキーチェン好きが高じて19歳からテコンドーを始めていました。
その私が21歳のとき、テコンドーの国際オープン大会に参加したときのことです。
アメリカのテコンドーのチームがアクロバットな技で演武を披露していました。
それを見た私は、
「ジャッキーチェンのようなアクションスターでなくても、こんなことができるなんて!」
と、とても興奮しました。
私は元々運動神経は良くないほうで、特に打ち込んだスポーツもありませんでした。
テコンドーは楽しかったので、そこそこ続けられていた程度で、
目にしたようなアクロバットは、とても私に真似できるような体術ではありませんでした。
次々と繰り出される技、そこから繰り出される蹴りで板を割るデモンストレーション。
今でこそ1080度回転しての蹴り技などYouTubeで見ることができますが、
当時はまだYouTubeもなく、720度の蹴り技が目の前で繰り出されたときは「神技か!?」と感じるほどでした。
自分にはそれができないということは十分わかっていましたが、
ずっと諦めきれませんでした。
大学を卒業し、社会人になり働き始めたとき、
「このまま終わりたくない」
という思いが強くなり、一生懸命アクロバットを練習できる場所を探しました。
しかし、大人が練習できる体操教室などなく、どの施設で練習できるのかもわからないままでした。
それでも諦めきれずに探し続けた結果、26歳のときにあるアクションチームに出会いました。
そこから、私のアクロバット人生がようやく始まりました。
当時ITのエンジニアとして働きながら、テコンドーの指導と練習をし、アクションチームでの練習をする日々を送っていました。
大人になって練習する時間を確保するのはとても難しかったです。
憧れのバク転ができるようになるのに4年かかりました。
つまり、30歳でバク転ができるようになったのです。
そこから、一時期はバク宙もできるようになったのですが、
仕事が忙しくなり、練習できなくなると、バク転もバク宙もできなくなってしまいました・・・。
大人になってから身に付けたことを維持することの難しさを痛感しました。
大人になってから体術を身に付けるためには、
無理なく続ける
が究極に大事です。
アクロバットはある程度の年齢に達したときに、間違いなくできなくなってしまいます。
60歳になったときに、
「アクロバット、挑戦しておけば良かったな」
と思って、死ぬまで後悔するのは絶対に嫌だ!
という思いで、今も続けています。
アクロバットは身体が健康に動くうちにしかできません。
しかし、大人になってすることは、怪我をしたときに大きく生活に影響がでます。
下手をすると
「アクロバットなんてしなければ良かった・・・」
と後悔することにすらなりかねません。
アクロバットは気軽にできるほど簡単なことではありません。
しかし、私は地道ながらも26歳から10年以上大怪我をすることなく楽しみ続けることができています。
私のように、
「アクロバットを諦めたくない!」
「社会で役に立たない技術かもしれないけれど、やりたい!」
と感じる方は、是非一度でも挑戦してもらいたいです。
身体能力に自身が無い人は特に安全にすることが大事です。
そんな人でも挑戦できるような情報提供ができたらと思っております。
興味がある方は是非、私たちと一緒にアクロバットを楽しみましょう!