【バク転への道 5】後転倒立

【※※※初めに※※※】
このサイトでは超初心者向けにバク転を習得していくまでの過程を説明していますが、
100%怪我をしないということはありません。
実際にやってみようと思う方は、安全には十分に配慮して臨んでください。
万一、怪我をしたとしても当サイトは責任を負うことはできません。
どうしても、という方はATOTのメンバーになっていただけたら、より安全にできるようにアドバイスもできる『オンライン練習』も可能です。

倒立前転の次は、後転倒立です。
壁倒立、倒立前転ができる人は、ここから初めても良いと思います。
私自身がバク転を習ったときは、最初から飛び方を習っていました。

「飛び方はわかるんだけど、怖くて飛べないよ・・・」

という期間が2年くらいありました。
飛べるようになったとしても、手の着き方がわからず、両手と頭が同時に着くような、
エバーマット(ぶ厚いふかふかのマット)の上でしか練習できない状態がさらに1年くらい続きました。

私自身は、補助と気合と時間を駆使して恐怖を克服したのですが、もっと効率良く克服していけないかな?といろいろ考えた結果、「後転倒立をしっかりやる」という答えが出てきました。

後転倒立で意識したいのは、
後ろに転がって、「しっかりと両手をついて、手の間を見ながら肘を伸ばす形」を体感で覚えることです。
それを想像しながら、後転倒立のやり方を見ていきましょう!

【後転倒立のポイント】
1、後ろに転がる勢いを弱くしない
2、足をしっかりと真上に蹴り上げる
3、足を蹴り上げるタイミングに合わせて肘を伸ばす
4、降ろすときは片足ずつ降ろす

それでは、解説していきます。

1、後ろに転がる勢いを弱くしない
子どもたちに教えているときに、お尻をついて体育座りのような姿勢から後転倒立に入る子がいます。
この姿勢から後転倒立をしようとすると、それなりの筋力が必要になってしまいます。
お尻を浮かせ、後ろに倒れこむ勢いを利用して転がりましょう。

中にはこれでも怖がる人もいます。
これを怖がっていたら、バク転はどれだけの恐怖になることやら・・・。
しっかりと後ろに転がることを怖がらないようになっていき、安全に乗り越えていきましょう。

2、足をしっかりと真上に蹴り上げる
バク転にはあまり必要ではないかもしれませんが、後転倒立において一番重要なポイントです。
しっかりと真上を蹴り上げ、その勢いだけで身体が浮かせられるようになると、かなり楽にできるようになります。
蹴り上げの軌道もしっかりとまっすく効率よく力が伝わるように意識してください。

3、蹴り上げるタイミングに合わせて肘を伸ばす。
綺麗な後転倒立ができる人のは、このとき「スッ」と瞬間的に倒立になります。
タイミングが悪い人のは、少しゆっくり倒立が上がっていきます。そのときは後半腕の力で身体を持ち上げていることになります。
倒立前転ができている人は、一瞬身体を支えるだけの筋力があるということなので、後転倒立が筋力不足でできない、ということは無いと思います。
この蹴り上げのタイミングと、肘を伸ばすタイミングを体感でしっかりと合わせるのは、小さいころからほとんど運動していない人には難しいかもしれません。
身体の感覚だけは自分しかわかりませんので、しっかりと自分の内面と向き合いましょう。この作業が日常生活でもいろんな面で役に立ちます。

4、降ろすときは片足ずつ降ろす
これはバク転には関係ありませんが、ほとんどの倒立技に言えることです。
片足ずつ降ろすことで、怪我のリスクがぐっと下がります。
初心者や子どもを見ていても、後転倒立をしていると足を上げるところまでやって気を緩めたのか、力尽きたのか、両足どうじに「ダーンッ!」とマットに足を降ろしています。
指を巻き込んだり、足首を捻ったり、衝撃で痛めたりすることもあります。
片足ずつ降ろすことで、ゆっくり降ろすことが自然にできるようになりますし、それをするために少しでも姿勢を維持しようと頑張れるようになります。

後転倒立は綺麗にできるようになるのは結構難しいです。
バク転を目指す過程としては、
「しっかりと両手をついて、手の間を見ながら肘を伸ばす形」を体感で覚えることができればOKなので、
怖くなくなったら、次のステップに挑戦しましょう!