ストレッチの重要性

武道、格闘技、スポーツ、それだけでなく健康的な生活においても重要な『ストレッチ』。

テコンドーはもちろん、アクロバットにおいてもとても重要です。

私がテコンドーを始めたのは19歳だったのですが、そのときは開脚も90度くらいしかできず、
「どうやったら上段を蹴れるのだろう・・・」
と悩んでいました。

そのときに先輩から言われたのは、
「上段を蹴るだけだったら、柔軟性なくても蹴れるよ。」
ということでした。

実際、その先輩は身体は固かったのですが、上段も普通に蹴っていました。

上段を蹴るだけだったら、
・少しの筋力
・正しいフォーム

が備わっていれば蹴ることができます。

私もその言葉を旨に、そこそこのストレッチとトレーニングで、上段を蹴ることはできるようになりました。

しかし!やはり限界があります。
テコンドーで試合をしたり、武道として楽しむ程度であれば良いのですが、
アクロバットをしはじめると影響が出てきてしまいました。

空中での蹴り技などは、どうしても柔軟性が必要になってきます。
そして、技が高度になればなるほど、柔軟性が必要になります。

筋肉の固さなどは、筋力で瞬間的に上げることができます。

高い位置で足を静止させることはできなくても、その位置まで足を上げることができる、
という人は多くいると思います。

しかし、それを空中でしようとすると、
軸足で地面に踏ん張ることができないじょうたいでしないといけなくなるので、より強度の筋力が必要になります。

そう思って、空中で無理やり力を入れると、今度は軸がぶれたり、回転が止まったりと空中での技にブレーキがかかってしまいます。
(今現在、私がとても苦労しているところです・・・。実は私もすごく柔らかいというわけではないので、現在ストレッチを強化中です。)

韓国のアクロティックな技を出している選手は、どの選手も柔軟性も持ち合わせています。

これからアクロバットやトリッキング、テコンドーを始める人は、きっとより高度な技に挑戦する日がくると思いますので、今から少しずつでもストレッチをし、柔軟性を高めることを意識してもらえたらと思います。

とは言え、ストレッチはなかなか地道な作業です。
準備運動としてはすることはあると思いますが、なかなか時間を作ってすることも難しいと思います。
そこで、私の体験による、ストレッチのメリットをお伝えすることで、
少しでも「それならやろう!」という気持ちの足しになれたらと思います。

ストレッチをすることによるメリット

1、集中力が身に付く
ストレッチをするときに呼吸などを意識するのですが、その呼吸を正しくすることや、
自分のストレッチのターゲット部分を意識することで、精神の安定が図れます。
いわゆるマインドフルネスとか瞑想と同様の効果があります。

2、腰を痛めない
私は日ごろの仕事はデスクワークであり、1日10時間は座っている時間があると思います。
周りの同僚たちや、同世代の友人たちなど、よく腰を痛めるという話を聞きます。
しかし、私は腰を痛めたことがありません。

なぜかというと、ストレッチをしていると、「腰に違和感」を感じることがあります。
痛めたことが無いのでわかりませんが、私はこの違和感を感じたときに腰をケアするようにしています。
放っておいたら、怪我につながったり、ヘルニアになったりするのかもしれません。

私は20年近くテコンドーをやっており、10年以上デスクワークをしているのですが、
今まで日常生活に支障がでるような腰の痛め方をしたことがありません。
腰痛に悩まされている方は是非、有識者の指導のもとストレッチをしてみると良いと思います。

3、特技になる
社会人になって、たま~にですが友人たちと運動する機会があります。
そういうときに準備運動をしていると、いろんな人に驚かれました。
大したことではないにしても、ちょっと嬉しいです。(笑)

ストレッチは運動するときだけでなく、日常生活においてもとても幸福度を上げることができます。
スポーツに興味が無い方にも是非実践してみてもらいたいです。